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「金持ちになりたい」が、スタートだった
大学2年の春、居酒屋のバイトで手にした月8万円の給料を握りしめながら、ふとこう思った。
「この生活を10年続けても、たぶん人生は変わらないな」
周りの友人たちは、バイト代で服を買い、旅行に行き、食費に消えていく。けれど僕は、それよりも「どうやったら、お金に困らない人生を送れるか?」を真剣に考えていた。
その頃、本屋で立ち読みした1冊の本にこんな言葉があった。
「資産を持つ者は、時間も選択肢も自由にできる」
その瞬間、僕は「株を始めよう」と決意した。
お金を増やすこと。それは単に贅沢をしたいというより、“選べる人生”を手に入れたかったからだった。
株の初期投資は5万円。バカにされても「投資は未来の自分へのプレゼント」だった
当時、証券口座の開設もネットでできるようになっていて、アルバイト代からコツコツ貯めた5万円で初めて買った株。
正直、何もわかってなかった。PERもPBRも知らない。チャートも読めない。Twitterで話題になっていたというだけの理由でポチった。
結果? 1ヶ月で30%マイナス。
「やっぱり株ってギャンブルだな」
そう思いかけたが、損した5千円の先にある“気づき”のほうが大きかった。
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お金が動く背景には、企業活動がある
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世の中の動きが、株価に反映されている
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感情で動いたら負ける
むしろ、“株は人生そのもの”だとすら思った。
ここから僕は、「お金を増やすこと=人間力を高めること」だと確信した。
貯める力:大学生の僕が「貯金ゼロ」から変われた理由
コンビニと食事が「未来のお金」を食いつぶしていた
僕はごく普通の大学生だった。だから最初は、「投資するお金」が全くなかった。
でも、何にお金を使っていたかを見直すと、驚くほど“無意識の浪費”があった。
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コンビニのアイスカフェラテ:1日200円 × 30日
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自炊なしで外食:週5回 × 1000円
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無駄なものの購入:1回4000円
月にすると約5万円。
「このお金、全部自分の未来を削ってたんだな…」
そう思って、固定費から削った。スマホを格安SIMに、家賃の安い物件に引っ越した。すると、月3万円以上が浮いた。
これが、僕の“投資原資”のすべてだった。
「使ったら減る」ではなく、「投資したら戻ってくる」
あるとき、読書好きの友人が言った。
「本に使うお金は“消費”じゃなくて“投資”だよ」
それ以来、僕は“未来の自分にリターンがある使い方か?”という視点でお金を使うようになった。
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読書 → 思考の資本
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オンライン講座 → スキル資本
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ブログ運営 → 収益資本
コンビニで500円使う代わりに、Kindleで500円の本を買う。これを1年続けたとき、知識とお金のリターンが“複利”で積み上がっていた。
稼ぐ力:「どうやって稼ぐか」が「どう生きるか」に変わった瞬間
卒業を控えた頃、副業ブームが世の中を賑わせていた。
友人が転売やバイトをしている中、僕は“書く”ことを選んだ。ブログを立ち上げ、自分の失敗談や学びを記事にして公開した。
最初の半年間、収入は0円。
でも1年後、広告収入が月3万円、次第に月5万円へ。多い月は10万円を超えるようになった。
稼ぎ方に「思想」が宿る
大事にしたのは、「人の役に立つ情報だけを書くこと」。
PVを稼ぐために過激なタイトルを付けたり、炎上させたりすることもできた。でも、そういうお金は長続きしない。人の信頼を得たお金こそ、“生き金”になる。
「稼ぎ方=生き方」だと気づいた瞬間から、僕は“お金の質”を大事にするようになった。
増やす力:「お金持ち」ではないけれど、時間の自由を得た
大学を卒業後も、僕は会社勤めと副業、そして株式投資を並行して続けてきた。
投資に使うお金は、毎月の収入のうち生活費を除いた“残り全部”。最初は月1万円だったが、次第に月5万、10万円と増やせるようになった。
投資=感情を抑える訓練
株価が上がると嬉しくなってすぐ売りたくなり、下がると怖くなって手放してしまう。
でも、情報と感情を切り離して、「企業の本質」と「長期的な流れ」を信じて握りしめた銘柄は、3倍、5倍と膨らんだ。
これはお金だけでなく、自己肯定感も増やしてくれた。
「俺、ちゃんと自分の判断で“増やせた”んだ」
それは小さな誇りであり、経済的自由を手にする第一歩だった。
そして今:年収は高くないけど、自由度は高い
僕の今の収入は決して「お金持ち」と呼ばれるレベルじゃない。
でも、月に必要なお金は15万円あれば足りるし、働き方も選べる。会社に頼らず、自分で稼げる手段も複数ある。
つまり、お金に振り回されることがほぼなくなった。
お金を増やすって、結局は「自由を増やすこと」なんだと、今なら実感できる。
お金を増やす人がやっている“考え方の習慣”
✅ お金を使う前に「目的」を問う
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今の欲望のため?
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未来の選択肢のため?
この質問を習慣にするだけで、支出の質が大きく変わる。
✅ 稼ぎ方より「誰の役に立っているか」を考える
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何を売るかより、誰にどう届いているか
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PVや収入より、信頼と感謝のメッセージ
✅ 投資とは「金額」ではなく「継続と検証」
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少額でも“仮説→投資→結果→反省”のループをまわす
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負けた銘柄から何を学んだか?が財産になる
最後に:お金は「結果」じゃない、「問い」の答えだ
僕は大学生のとき、いつも「どうしたら自由になれるか?」という問いを抱えていた。
その答えが、お金を増やすという行動だった。
でも、それはただ“金額”を増やすことではなかった。
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お金の使い方を整えること
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支出の習慣を見直すこと
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自分にしかできない価値を生むこと
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恐れずに市場に参加すること
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成果を“学び”として蓄積すること
こうして、数年経った今、僕はようやく「選べる人生」を手にし始めている。
あなたも、今日からお金が増える体質になれる
最後に伝えたいのは、「お金を増やすのは、誰にでもできる」ということ。
必要なのは、
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現状を正直に見つめる勇気
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小さな一歩を続ける粘り
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自分に問い続ける癖
たとえ今、貯金がゼロでも、収入が少なくても、それは“状態”であって“才能”ではない。整えて、動けば、必ず変わる。
この記事が、あなたにとって「お金との関係性」を見直すきっかけになったなら嬉しいです。
未来の自分に向けて、今日から少しずつ“お金を増やす考え方”を始めてみてください。