目次
少額から始められる投資→NISA
「興味はあるけど、投資って難しそう…」と感じていませんか?
貯金だけではなかなかお金は増えませんが、投資にはリスクもあって怖いですよね。
実は、日本政府が個人の資産形成を後押しするために**つみたてNISA(積立NISA)**という仕組みがあります。これは投資初心者でも少額から安心して始められる制度。
毎月コツコツ積み立てることで、時間をかけて資産を育てることができます。
本記事では、初心者に人気の「つみたてNISA」とは何か、そのメリットや基本的な仕組みをわかりやすく説明します。さらに、初心者におすすめのインデックス投資(指数に連動する投資信託)についても紹介します。
難しい専門用語もできるだけかみ砕いて解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
つみたてNISAとは?初心者にやさしい非課税投資制度
つみたてNISA(ニーサ)とは、2018年から始まった少額投資非課税制度(NISA)の一種です。NISA全体では2014年にスタートした制度で、株式や投資信託の運用益(売却益や配当金)にかかる税金が非課税となります。
通常、日本では株や投資信託の利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座での投資ならその税金が0円になるというお得な仕組みです。
つみたてNISAはその中でも、長期の積立投資に特化した枠組みです。名前のとおり毎月など定期的に一定額を積み立てて投資することを想定しており、コツコツと資産形成を行いたい人向けに作られました。
非課税で保有できる期間は当初最長20年間でしたが、2024年からの新NISA制度では非課税期間が無期限となり、さらに長期の運用がしやすくなっています。
年間の投資上限額も拡大され、現在では積立投資枠で年間120万円まで投資可能です。少額から始めて長期で運用することで、複利の効果(利益を再投資して雪だるま式に資産が増える効果)も期待できます。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAには、初心者にとって嬉しいメリットがいくつもあります。主なポイントを見てみましょう。
- 運用益が非課税になる:冒頭で述べたように、通常は投資利益に約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAなら税金はかかりません。利益をまるごと手元に残せるので、長期的にみると大きな差になります。
- 長期運用に適している:非課税で保有できる期間が現在は無期限(従来は20年)と長いため、じっくりと時間をかけて増やす長期投資に向いています。時間を味方につけることで、景気の波があっても最終的なリターンを得やすくなります。
- 少額からコツコツ始められる:毎月100円や1,000円からでも積立投資が可能です。無理のない範囲で少額ずつ投資できるので、「いきなり大金を用意するのは不安…」という方でも安心です。自分のペースで積み立てられるのが魅力です。
- 分散投資でリスク軽減:つみたてNISAでは投資信託を通じて多くの銘柄に分散投資できます。一つの銘柄(会社)の株に集中投資するわけではないので、仮に一部の企業が不調でも他の銘柄でカバーできます。リスクを分散しながら資産形成できるのは初心者にとって大きなメリットでしょう。
- 金融庁のお墨付き商品:対象となる投資信託やETFは金融庁が基準を設けて選定したものばかりなので、信頼性の高い商品が揃っています。初心者が自分で複雑な商品を調べて選ぶ必要が少なく、安心感があります。
これだけメリットが多いと、「やってみようかな?」という気持ちになってきませんか?では、具体的にどんな商品に投資すれば良いのでしょうか。初心者におすすめの投資先としてよく挙げられるのがインデックスファンドです。次に、インデックス投資について基礎を確認してみましょう。
インデックス投資とは?初心者に最適な投資スタイル
つみたてNISAで投資するなら、多くの専門家や投資経験者がすすめる「インデックス投資」をおすすめします。
これは、日経平均株価や米国のS&P500といった**株価指数(インデックス)**に連動するように設計された投資信託のことです。
たとえば、S&P500インデックスファンドに投資すると、アメリカの代表的な500社(AppleやGoogle、Amazonなど)の株価の平均的な動きに合わせて資産が増減します。
つまり、一つのファンドに投資するだけで、世界中の有名企業に広く分散投資できるというのがインデックス投資の魅力なのです。
アクティブ投資との違い
投資信託には、大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
- インデックスファンド:指数に連動することを目的とした運用。低コストで、長期的に安定した成果を目指す。
- アクティブファンド:指数を上回る成績を狙って運用される。成果が大きくなる可能性もあるが、手数料が高くリスクも高い。
初心者にインデックスファンドがすすめられる理由は、低コストかつ安定した成績を期待しやすいからです。
実際、長期的には多くのアクティブファンドよりもインデックスファンドの方が好成績をおさめる傾向にあります.
おすすめのインデックスファンド3選(2025年版)
ここでは、投資初心者に特に人気のあるインデックスファンドを3つ紹介します。いずれもつみたてNISA対応、信託報酬(手数料)が低く、実績も十分なものばかりです。
1. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 特徴:アメリカの代表的な500社に投資できる王道ファンド。
- 魅力:米国は長期的に右肩上がりの成長を続けており、世界的にも人気の高い投資対象。
- 信託報酬:年0.09372%(2025年3月時点)
2. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 特徴:アメリカ、ヨーロッパ、日本、新興国など、世界中の株式に広く分散投資。
- 魅力:一つのファンドで“世界経済全体”に投資できる安心感。
- 信託報酬:年0.05775%
3. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 特徴:S&P500に連動する超低コストファンド。
- 魅力:SBI証券などで利用でき、eMAXISと同様に人気が高い。
- 信託報酬:年0.0938%
これらのファンドはすべて、つみたてNISAの対象商品であり、楽天証券、SBI証券、マネックス証券などの主要ネット証券で購入可能です。
証券口座を開いて、つみたてNISAを始めよう
「よし、やってみようかな」と思ったら、まずは証券口座の開設から始めましょう。
以下の流れで始めることができます。
つみたてNISAの始め方
- ネット証券を選ぶ(例:楽天証券、SBI証券、マネックス証券)
- 口座を開設する(マイナンバーと本人確認書類が必要)
- NISA口座を申請する(税務署の確認に約1~2週間かかる)
- 購入したいインデックスファンドを選ぶ
- 毎月の積立額を設定する(例:月1万円)
- 自動で積み立て投資スタート!
ネット証券ならスマホでも手続きができるので、投資初心者でも簡単にスタートできます。投資の知識がないうちは「最初は全世界株式インデックスで様子を見る」という方法もよく選ばれています。
まとめ:つみたてNISAは「安心して続けられる投資」の第一歩
投資初心者にとって、つみたてNISAは最も安心してスタートできる制度です。少額から始められて、運用益が非課税という非常に大きなメリットがあります。
そして、インデックスファンドを活用すれば、リスクを分散しながら世界中の企業に投資することも可能です。
投資は「知識」と「継続」が大事です。無理のない金額で、少しずつ始めてみましょう。始める前にすべてを理解する必要はありません。やりながら覚えるのが、投資を長く続けるコツです。