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【完全保存版】ホームページ制作と一緒にやるべきマーケティング施策10選


はじめに:ホームページ制作だけでは成果が出ない理由

「ホームページを作れば自然と問い合わせが増える」
「見た目がよければ集客できる」
…そう考えて制作に踏み切ったものの、実際には公開しても全く反応がないという声を多く耳にします。

結論から言えば、それは“当然”です。
なぜなら、ホームページはマーケティング戦略の“器”でしかないからです。
中身となる「戦略」や「導線」「集客の仕組み」がなければ、どれだけ綺麗なデザインでもユーザーは集まらず、成果には結びつきません。

この記事では、Web制作会社の視点から、「ホームページ制作と一緒に取り組むべき10のマーケティング施策」を体系的に解説していきます。


目次

  1. なぜマーケティング施策が必要なのか?
  2. Webサイト制作と同時に始めるべき施策の全体像
  3. SEO対策:設計段階から始めるべき理由
  4. Googleビジネスプロフィール最適化(MEO)
  5. コンテンツマーケティング(ブログ戦略)
  6. SNS運用:拡散と認知を同時に狙う
  7. メールマーケティング(メルマガ/ステップ配信)
  8. リスティング広告・SNS広告の活用
  9. 分析ツール導入とデータドリブンな改善
  10. 成果を出すためのPDCAサイクル運用

1. なぜマーケティング施策が必要なのか?

ホームページは、戦略がなければ「ただの置物」です。
集客や成約、ブランディング、採用、情報発信など…あらゆる目的において、サイト単体では限界があります。

現代のWebは、

  • SNSでの情報拡散
  • Google検索からの流入
  • メールやLINEでのフォロー
  • 広告からの誘導
  • リピーターへのリマーケティング

など、複数チャネルを横断したユーザー接点の最適化が求められています。

つまり、ホームページは「全体の中のハブ」。
マーケティング施策と連動させてこそ、初めて“成果を出す仕組み”として機能するのです。

2. Webサイト制作と同時に始めるべき施策の全体像

ホームページは、単体で集客・販売・信頼構築が完結する“魔法の箱”ではありません。
本当に成果を出すには、Webサイトを起点とした一連のマーケティング施策を同時に計画し、実行することが求められます。

ここでは、制作と並行して検討すべき施策の全体像を、フェーズ別に整理してみましょう。


【フェーズ1】設計・制作段階で行う施策(戦略設計)

  • ターゲットの明確化(ペルソナ設定)
     → 性別・年齢・職業・価値観・悩み・検索動機などを具体化。
  • カスタマージャーニーの可視化
     → どの段階で何を見て、どんなアクションを起こすのかを設計。
  • 競合調査・ポジショニング分析
     → 同業他社と比較し、自社の独自性や訴求軸を設定。
  • KPI(成果指標)の定義
     → 「月間問い合わせ10件」「資料請求20件」など、数字で明確化。

これらの前提がなければ、どれだけオシャレで洗練されたサイトでも、的外れなものになってしまいます。
マーケティングの成功は、制作前の「設計の質」にかかっていると言っても過言ではありません。


【フェーズ2】公開と同時に始めるべき施策(集客導線の整備)

  • SEO(検索エンジン対策)
     → キーワード選定・タグ設計・構造化マークアップなど
  • MEO(Googleビジネスプロフィール最適化)
     → ローカル検索での上位表示対策
  • SNSアカウントの立ち上げ・運用設計
     → X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、LINEなど
  • ブログコンテンツの事前仕込み
     → 検索流入のための初期記事10本程度を用意
  • 広告出稿プランの検討(Google・SNS等)

これらを「公開後に考えよう」としても、準備が整っていなければスタートダッシュが遅れます。
ホームページ制作と同時並行で進めることが、短期的成果にも直結する重要ポイントです。


【フェーズ3】公開後に継続すべき施策(運用改善)

  • アクセス解析による課題抽出(Google Analytics・Search Console)
  • ヒートマップによる導線の改善
  • コンテンツリライト・CTAの強化
  • SNSのフォロワー育成と投稿最適化
  • メールマーケティングによるナーチャリング
  • 広告効果測定とターゲティングの再設定

マーケティングとは「一度やって終わり」ではなく、**常に改善・検証を重ねていく循環活動(PDCA)**です。


マーケティングは“後付け”ではなく“同時進行”が正解

ホームページ制作が決まった時点で、
「デザインどうする?」「構成どうする?」という話の前に、誰に・何を・どう届けて、どんな成果を得たいのか?というマーケティング視点の導入が必要です。

それこそが、成果につながるWebサイトづくりの出発点であり、差別化と集客を実現するための最大の武器になるのです。

3. SEO対策:設計段階から始めるべき理由

SEO(検索エンジン最適化)は、ホームページからの安定した集客を実現するための最も費用対効果の高い施策です。
にもかかわらず、多くの企業が「公開後に考えるもの」として後回しにしてしまいます。
これは大きな誤解です。

実は、SEOで成果を出すにはサイト設計の段階からの対策が必須なのです。
なぜなら、後から構造を修正するのは非常に手間がかかり、成果も出にくくなるからです。


なぜ“設計時点”でSEOを意識すべきなのか?

SEOとは単にキーワードを埋め込むだけではなく、**「検索エンジンに正しく情報を伝えるための構造設計」**に大きく関わっています。
たとえば以下のような要素は、すべて制作初期で設計すべきものです:

  • URL設計:日本語URLや意味のない文字列はNG。英語で意味が分かるURLを。
  • ディレクトリ構造:階層を浅く、カテゴリごとに整理されたページ配置に。
  • 内部リンク設計:どのページからどこへリンクを張るか、ナビゲーション構造を明確に。
  • 見出しタグ(H1〜H3):論理的に階層構造が整理されているか。
  • メタ情報(title・description):クリック率や検索順位に大きく影響する重要項目。

こうした構造的なSEO要素は、サイト公開後に修正するのが非常に難しいため、制作と同時に設計する必要があります。


成果につながる「キーワード戦略」の重要性

SEOで成功するには、正しいキーワードを選定し、狙いを定めてコンテンツを配置する戦略性が求められます。
例えば、以下のような分類ができます。

キーワードタイプ意味
ビッグキーワードホームページ制作検索ボリュームは大きいが競合も多い
ミドルキーワードホームページ制作 中小企業競合はあるが上位表示の可能性も高い
ロングテールキーワードホームページ制作 費用 相場成約率が高く、SEOでも狙いやすい

自社サービスにマッチするロングテールを複数狙うことが、効率的かつ継続的なSEO施策の基礎となります。


コンテンツとの連動がSEO成功のカギ

SEOに強いサイト構造を持つだけでは不十分です。
検索ユーザーにとって価値のある情報を提供する、**質の高いコンテンツ(ブログや事例紹介、FAQなど)**を継続的に発信していく必要があります。

その際重要なのが、コンテンツのテーマとキーワードを戦略的に設計段階から組み込んでおくことです。
たとえば:

  • 「ホームページ制作 流れ」で検索するユーザーには制作プロセスのページを
  • 「ホームページ制作 費用」で検索する人には価格表や料金に関するブログ記事を
  • 「ホームページ制作 業者 選び方」には自社の強みや比較コンテンツを

こうした検索意図に合わせたページ設計が、SEO成果に直結します。


3のまとめ:SEOは後付けできない「戦略的な設計」の一部

SEOは、単なるテクニックではなく**「戦略 × 設計 × 運用」の総合力**です。
最初から意識して構造とコンテンツの両面を整えておくことで、検索流入という無料で安定した見込み客の導線を確立できます。

「とりあえず作って、あとでSEO対策しよう」は、最も非効率な進め方。
設計段階でのSEOこそ、ホームページ制作と一緒に始めるべき最優先施策なのです。

4. Googleビジネスプロフィール最適化(MEO)

「近くの◯◯」「エリア名+サービス名」などの検索で、地図と一緒に表示されるGoogleのビジネス情報——それが**Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)**です。

この領域を最適化する施策は「MEO(Map Engine Optimization)」と呼ばれ、ローカルビジネスにおける最強の集客手段となっています。

特に、飲食店、美容室、整体院、学習塾、クリニック、士業、建設会社など、地域密着型のビジネスにとっては、ホームページと同じかそれ以上に集客効果のある施策です。


なぜMEOが重要なのか?

Googleは近年、スマートフォン利用者の増加に伴い「ローカル検索」を重視しています。
たとえば「渋谷 美容室」と検索すれば、検索結果の1位よりも先に、Googleマップ付きの店舗リストが表示されます。

この表示枠(ローカルパック)に入ることで、

  • 検索結果の“最上位”に表示される
  • 地図・ナビ・営業時間などが視覚的に伝わる
  • 口コミの数と評価が集客に直結する
  • スマホからワンタップで電話・予約ができる

という、SEOとはまた異なる“即効性と利便性のある集客効果”が得られます。


MEOで対策すべき基本要素

以下は、Googleビジネスプロフィールの登録・最適化で最低限取り組むべき要素です。

① 情報の正確性と一貫性

  • 会社名、住所、電話番号(NAP)を正確に・統一して登録
  • サイトやSNS、外部ポータルサイトとも表記を揃える

② 営業時間・定休日・祝日対応の明記

  • 「やってるかどうかわからない」は機会損失につながるため、細かく設定

③ 写真の充実

  • 店舗外観・内観・商品・スタッフ・イベントなどを定期的に追加
  • 写真の投稿は信頼性・視覚的アピール・クリック率向上に直結

④ カテゴリ・サービスの適切な選定

  • 「整体」「Web制作」「法律相談」など、具体的かつ関連性のあるカテゴリを選ぶ

⑤ 口コミ管理

  • 良い口コミを促し、悪い口コミにも誠実に返信する姿勢が評価につながる
  • レビュー数が増えると、順位だけでなく信頼感も向上

ホームページとの連動が効果を高める

MEOは単体でも効果がありますが、ホームページとセットで運用することで集客力が大きく高まります。

たとえば:

  • MEOで検索→店舗情報→ホームページで詳細確認→予約・問い合わせ
  • ホームページのアクセス元→Googleビジネス→地図ナビから来店

このように双方向の導線を整えることで、「Web×リアル」の統合的なマーケティングが可能になります。

また、Googleビジネスに投稿できるブログやお知らせ機能を使えば、更新情報の発信拠点にもなるため、SEOとは違う視点からの“情報発信力”も高まります。


4のまとめ:ローカルビジネスならMEOは必須

Googleビジネスプロフィールは無料で利用でき、即効性の高いマーケティングチャネルです。
それにもかかわらず、多くの企業が「登録しただけ」「放置している」状態で、大きな機会損失をしているのが現状です。

ホームページ制作と並行して、MEOの基本設計を行うことは、地域密着ビジネスにおける集客の土台づくり
SEOとセットで運用することで、Google検索の「2つの顔」から安定した流入を得ることができるのです。

5. コンテンツマーケティング(ブログ戦略)

検索に強く、費用対効果が高く、ブランディングにもつながる——。
それが「コンテンツマーケティング」、なかでも「ブログ戦略」の最大の魅力です。
特に中小企業や個人事業主にとっては、広告費をかけずに“顧客を集める仕組み”を構築できる最強の方法と言えるでしょう。


なぜブログがマーケティングに効くのか?

多くのユーザーは「〇〇とは?」「〇〇 おすすめ」「〇〇 失敗しない方法」といった“悩み型キーワード”で検索をします。
その検索結果に、自社のブログ記事がヒットすれば、

  • ユーザーの疑問に答える
  • 会社やサービスへの信頼を獲得する
  • 自然な導線で問い合わせ・購入へと誘導できる

という一連の流れが実現できます。
つまりブログは、見込み客との最初の接点を担う、重要な営業ツールなのです。


成果を出すためのブログ運用3ステップ

【STEP1】戦略設計:誰に、何を、どう届けるかを明確に

  • ターゲット(ペルソナ)を定める
  • ユーザーの検索意図を分析する
  • キーワードをカテゴリごとに整理する

たとえば「美容室」であれば、以下のように分類できます:

カテゴリ想定キーワード例
髪型提案前髪 切りすぎた 対処法、くせ毛 対策
店舗案内渋谷 美容室 メンズ、おしゃれ 美容室 30代
サービス紹介ヘッドスパ 効果、白髪染め 頻度

こうした“ユーザーの悩みに寄り添うキーワード”を軸に構成することで、読まれる記事を作ることができます。


【STEP2】記事制作:価値あるコンテンツをわかりやすく

検索上位を狙うには、「専門性」「信頼性」「読みやすさ」が必要です。

  • タイトルにキーワードを自然に含める
  • H2・H3の見出しを使って構造化
  • 画像や表、箇条書きを使って視認性を高める
  • 体験談・事例・数字を入れて信憑性を高める
  • CTA(問い合わせボタンや関連ページ)を設置する

1記事1,000~2,000字以上を目安に、ユーザーの“検索の旅”を終わらせるような満足度の高い記事を目指しましょう。


【STEP3】継続運用:更新と改善で“資産”に育てる

  • 検索順位やアクセス数を確認し、上位表示を狙える記事を強化
  • 古い記事を定期的にリライトして最新情報に更新
  • 季節性・トレンドに合わせた新記事の追加

ブログは一度書いて終わりではなく、“育てるメディア”として資産化していくことで、大きな集客効果を持続的に生み出します。


ホームページと連動した戦略が重要

ブログを外部サービス(noteやアメブロなど)に分離せず、自社サイト内に設置することでSEO効果を直接受けられる構造にすることが重要です。

また、ブログ記事から各サービスページへの内部リンクを設けたり、サービス紹介ページから関連記事へ誘導したりと、相互にリンクする設計を施すことで、サイト全体の滞在時間や回遊率が向上します。


5のまとめ:コンテンツは“未来の問い合わせ”を連れてくる営業マン

広告は出稿を止めれば効果も止まりますが、良質なブログ記事は検索上位に上がれば数カ月〜数年にわたって自動的に見込み客を集め続けてくれます。

コストをかけずに信頼を獲得し、問い合わせにつなげる。
それを実現できるのが、コンテンツマーケティングの本質なのです。

6. SNS運用:拡散と認知を同時に狙う

ホームページは「情報の受け皿」であり、SNSは「情報を届けるエンジン」です。
どれだけ質の高いホームページやコンテンツを用意しても、見てもらえなければ意味がありません。
だからこそ、SNS運用はホームページ制作と同時に始めるべき重要施策なのです。

とくに中小企業や個人事業主にとって、SNSは無料で使える拡散・認知・ブランディングの武器
正しく活用することで、広告費ゼロでも圧倒的な成果を生み出す可能性があります。


主要SNSの特徴と使い分け

SNS名特徴適した業種・目的
Instagram写真・動画に強く、視覚訴求が得意美容・飲食・アパレル・雑貨・クリエイター系
X(旧Twitter)拡散力が高く、リアルタイム性が強いIT・メディア・イベント・個人ブランディング
Facebookビジネス層や40代以上の利用者が多いBtoB・地域団体・士業・教育機関など
LINE公式既存顧客との継続的な接点づくりに最適リピート誘導・クーポン配布・予約連携など
TikTok動画によるエンタメ性が高く、若年層に強い若者向け商品・サービス・PR系全般

すべてをやる必要はありません。自社のターゲットが日常的に使っているSNSを1つ〜2つ選び、丁寧に運用することがポイントです。


SNSは“集客チャネル”というより“信頼チャネル”

SNSでのフォローや「いいね」が直接的な売上につながるケースは稀です。
しかしSNSは、ユーザーが企業の信頼性を測るための“サブ証明”として非常に大きな影響を持ちます。

たとえば:

  • ホームページからSNSを見て「人が見える会社だ」と安心
  • ブログより先にSNS投稿が読まれ「この人詳しそう」と思われる
  • 口コミやシェアが信頼の後押しになる

つまり、SNSは**“事前信頼の構築”と“口コミ・紹介の温床”**となる場所なのです。


SNS運用のポイント:売り込みより「共感」と「提供」

SNSは「売り込み」の場ではなく、「価値提供」と「関係構築」の場です。

成功するSNSアカウントには以下の特徴があります:

  • ユーザー目線の情報発信(役立つ・面白い・共感できる)
  • 定期的かつ一貫性のある投稿(ブランドの世界観を伝える)
  • 双方向のコミュニケーション(コメントへの返信・フォローバック)
  • 写真・動画・ストーリーズの活用(アルゴリズム優遇&可視化強化)
  • ホームページへの自然な導線(リンク・CTA・プロフィール設計)

SNSから直接問い合わせに誘導するのではなく、「SNS→信頼→ホームページ→問い合わせ」という段階的な導線が理想です。


投稿ネタに困らない「SNS×ホームページ」の連携術

ブログ記事を投稿したら、その要約や補足情報をSNSに投稿
→ SNSで話題になった内容をブログ記事に昇華
→ インスタ用にビジュアルを追加して再発信
→ LINE公式でまとめ情報を配信

このように、1つのコンテンツを複数の形で活用し、ホームページとSNSを連携させる運用設計が、効率的な情報発信の鍵になります。


6のまとめ:SNSは“広げる力”、ホームページは“受け止める力”

SNSは拡散、ホームページは説得と行動喚起。
この2つは性質がまったく異なりますが、掛け合わせることで爆発的なマーケティング効果を生み出します。

フォロワーを「数」ではなく「信頼の貯金」と捉え、一人ひとりとの関係性を深める運用を意識しましょう。
それが、長期的に成果を生むSNSマーケティングの本質です。

7. メールマーケティング(メルマガ/ステップ配信)

SNSが主流になった今でも、メールマーケティングは「最もROI(投資対効果)の高い手法」とされています。
特にBtoBや高単価商材・長期検討型サービスにおいては、メールを活用した継続的なアプローチが成果に直結する武器
になります。

「一度見込み客を獲得して終わり」ではなく、信頼関係を育て、必要なタイミングで購買行動を促す
これこそが、メールマーケティング最大の強みです。


なぜメールマーケティングが今も有効なのか?

  • 開封・クリックの履歴が数値で測定できる(可視化)
  • SNSのようにアルゴリズムに左右されず、直接届けられる(到達性)
  • 見込み客に対して継続的に関係を構築できる(ナーチャリング)
  • 自動化(ステップ配信)により人件費をかけずに“仕組み化”できる(効率性)

つまり、獲得した見込み客を「育てて成果につなげる」仕組みとして、メールは非常に優秀なチャネルなのです。


メールマーケティングの主な2つの形

【1】メルマガ配信(ニュースレター型)

・最新情報、キャンペーン、ブログ更新通知などを不定期に送信
・顧客との“ゆるやかな接点”を保ち続ける役割
・内容例:新商品のお知らせ/役立つノウハウ/季節に合わせた提案/事例紹介

【2】ステップメール(シナリオ型)

・問い合わせや資料請求後に、自動で順番に送信されるメールの仕組み
・初回:ご挨拶と自己紹介 → 2通目:導入事例 → 3通目:お客様の声 → 4通目:サービスの提案
営業の再現性を高める自動接客ツールとして強力

両方を組み合わせることで、「信頼を育てながら、必要なタイミングで提案する」ことが可能になります。


ホームページと連携した“仕組み化”がポイント

メールマーケティングは、ホームページと連動させて初めて効果を発揮します。

たとえば:

  • ブログ記事の末尾に「続きはメルマガで」
  • お問い合わせ完了後にステップメールを開始
  • 資料ダウンロードにメールアドレスを入力してもらい、自動配信スタート
  • イベントページやLPに「リマインドメールの登録はこちら」導線を設置

このように「接点→獲得→継続接触→成約」までのマーケティングファネルをメールで構築することができます。


メール配信ツール例(日本語対応)

ツール名特徴
配配メールBtoB向け、導入サポートあり、操作が直感的で安心
AutoBizステップメール機能が強力、ランディングページ連携可
Benchmark Email多機能でリーズナブル、英語・日本語に対応
HubSpotCRMと一体化した本格的マーケティングオートメーション

配信ツールによって機能や価格が異なるため、自社の規模・目的に応じて選定しましょう。


7のまとめ:メールは「静かに、しかし確実に売上を生む施策」

SNSが主役の時代にあっても、メールという“一対一の接触手段”は非常に強力です。
とくに購買までの検討期間が長い商材や、高単価サービス、法人営業では、メールによる信頼構築と提案のタイミング設計が決定的な差を生み出します。

ホームページでの問い合わせがゴールではなく、そこから始まる“関係性”をどう育てていくか?
メールマーケティングは、その答えのひとつです。

8. リスティング広告・SNS広告の活用

「すぐにでも集客したい」「問い合わせを増やしたい」
そんなニーズに応えてくれるのが、リスティング広告やSNS広告をはじめとするWeb広告の活用です。
SEOやコンテンツ、SNSは中長期的な効果が得意ですが、広告は“即効性”が最大の武器
ホームページ公開と同時に、計画的に広告を出稿することで、短期的にアクセスと成果を得ることが可能になります。


主な広告の種類と特徴

広告種別媒体特徴
リスティング広告Google検索、Yahoo検索「検索した人」に表示。意欲の高い層に訴求できる
ディスプレイ広告GoogleディスプレイネットワークなどサイトやYouTubeに画像・バナーで表示。認知拡大に効果的
SNS広告Instagram、Facebook、X、LINEなど趣味・年齢・地域などで細かくターゲティング可能。低予算でも拡散しやすい
リターゲティング広告GoogleやSNSなど共通一度訪問したユーザーを追いかけて広告表示。再訪・再検討を促す

それぞれ役割が異なるため、目的やターゲットに応じて適切に選び、組み合わせることが重要です。


広告がホームページの“成果ブースター”になる理由

広告単体では、いくらクリックされてもホームページが弱ければ成果は出ません。
逆に、ホームページがどれだけ良くても見られなければ意味がありません。

つまり広告は、**「見込み客をホームページへ呼び込む役割」であり、
ホームページは、
「広告で呼び込んだ人を問い合わせ・購入へ導く役割」**です。

この両者が連動することで、初めて広告の費用対効果は最大化されます。


広告運用で失敗しないための3つの原則

1. 目的を明確にする(認知/集客/販売)

「何を」「誰に」「どんな行動をしてほしいのか」を決めずに広告を出すと、予算が無駄になりやすいです。
たとえば以下のように分類しましょう:

目的広告タイプ計測指標(KPI)
認知SNS広告・ディスプレイ広告表示回数、CTR(クリック率)
集客リスティング広告サイト訪問数、直帰率
問い合わせリマーケティング広告・SNSコンバージョン数、CPA(獲得単価)

2. LP(ランディングページ)の準備をする

サービス紹介ページやキャンペーンページなど、広告専用のページを用意することで、コンバージョン率が大幅に上がります。
情報が整理され、行動導線が明確なLPは、広告効果を高める必須アイテムです。

3. ABテストと数値分析で改善を繰り返す

広告文、画像、ターゲティングなどを少しずつ変えてテストし、最も反応が良いパターンに絞り込んでいくのが広告運用の基本です。
数値を見て改善することで、無駄なコストを減らしながら成果を最大化できます。


中小企業でも広告は使うべきか?

答えは「YES」です。
以前に比べて、少額から出稿でき、地域や興味関心で細かくターゲティングできるため、昔ほど高額な投資を必要としません。

  • 地域密着の整体院が、1日500円で「◯◯駅 整体」を狙う
  • 新商品をリリースしたショップが、Instagramで20代女性に向けて画像広告
  • コンサルサービスが、検索連動型で「起業 相談」をピンポイントで出稿

こうした使い方で、1件数百円〜数千円で“見込み客を獲得”できる時代です。


8のまとめ:広告は“集客の起爆剤”。使い方次第で最強の味方に

広告は、使い方を間違えれば予算を消費するだけの無駄になりかねません。
しかし、戦略的に活用すれば、短期間で信じられない成果を出すことも可能です。

ホームページ制作の段階から、「広告出稿を前提とした設計(LP、導線、CTA)」を整えておくこと。
それが、広告費を「投資」に変える鍵になります。

9. 分析ツール導入とデータドリブンな改善

Webサイトとマーケティング施策は、「作って終わり」「やって終わり」ではありません。
本当に成果を出すためには、ユーザーの行動や数値を分析し、その結果に基づいて改善を繰り返す必要があります。

この「分析→改善→再分析」のサイクルこそが、マーケティングの本質であり、成果を伸ばすための唯一の道です。
そしてその土台となるのが、「分析ツール」の導入と活用です。


なぜ分析が不可欠なのか?

  • サイトにアクセスがあっても「誰が・どこから・何を見たか」が分からなければ改善できない
  • SNSでバズっても、サイトに誘導できていなければ意味がない
  • 広告でアクセスが増えても、問い合わせに至っていなければ費用対効果が悪い

つまり、感覚ではなく“データに基づいた判断”を行うことが重要なのです。
それが「データドリブンなWeb改善」の出発点になります。


まず導入すべき基本ツール3選

1. Google Analytics(GA4)

無料で使えるアクセス解析ツールの代表格。
主に以下のようなことが分かります:

  • 訪問数、ユーザー数、平均滞在時間
  • どのページがよく見られているか
  • スマホ・PCの比率
  • どの地域からアクセスがあるか
  • Google検索・SNS・広告など、どこから来たか(参照元)

これらのデータを活用することで、「成果が出ているページ・出ていないページ」「直帰率が高いページ」などを把握し、改善のヒントが得られます。

2. Google Search Console

Google検索での表示回数や順位、クリック率を確認できるSEO必須ツール。

  • どんなキーワードで検索されたか
  • 検索結果で何回表示され、何回クリックされたか
  • モバイルでの表示にエラーがあるか
  • インデックス(検索エンジンへの登録)状況の把握

SEOを意識するなら、Search Consoleなしでは改善が始まりません。

3. ヒートマップツール(Microsoft Clarity / Hotjar など)

訪問者が「どこを見て」「どこで離脱したか」を可視化するツール。
スクロール率やクリック箇所、注視エリアを視覚的に把握できます。

  • 問い合わせボタンが見られていない
  • ページの上部で9割が離脱している
  • 逆に、思わぬ箇所に注目が集まっている

など、ユーザーの“本音の動き”が見える化され、コンテンツや導線の改善に非常に有効です。


改善のサイクル:数値を“知る”から“変える”へ

ただツールを入れるだけでは意味がありません。
得られたデータをもとに、以下のような改善を行うことが重要です。

  • 滞在時間が短いページ → コンテンツ追加・レイアウト見直し
  • よく見られているページ → CTA(問い合わせ導線)を強化
  • モバイルの直帰率が高い → 表示速度やレスポンシブ改善
  • 検索順位が高いがクリックされない → meta descriptionを改善

このように、データが教えてくれる“改善すべき箇所”を確実に対応していくことが成果を出す近道です。


9のまとめ:分析ツールは「羅針盤」。勘ではなくデータで判断を

Webマーケティングは“経験と勘”でなんとなく行ってもうまくいきません。
今この瞬間、サイトのどこが強みで、どこが課題なのかを知るための道具が分析ツールです。

そして、成功するサイト運用者は、必ずこのツールを武器にしています。
ホームページ制作の段階から、改善可能なサイト設計+データを活かす環境を整えること。
それが「成果を生むサイト運用」への第一歩なのです。

10. 成果を出すためのPDCAサイクル運用

ホームページやマーケティング施策で成果を上げるために、最も重要でありながら、見落とされがちな視点——それが「PDCAサイクルの運用」です。

PDCAとは、「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(分析)→ Act(改善)」の4つの工程を繰り返すことで、継続的に成果を高めていくビジネスの基本手法
これは、Webマーケティングの世界においても極めて有効です。


「作ったら終わり」のホームページは成長しない

よくある失敗例がこちらです:

  • ホームページを公開して満足し、その後放置
  • 広告を出しているが、数値を分析せず改善もせず継続
  • ブログを月1で更新しているが、読まれているかも不明
  • SNSを運用しているが、目的がないまま惰性で投稿

このように「やることをやっているようで、成果につながっていない」状態の多くは、PDCAが回っていないことが原因です。


PDCAサイクルを回す具体的な手順

Plan(計画):目的とKPIの明確化

  • 例:「資料請求を月10件獲得する」
  • KPI:アクセス数、コンバージョン率、滞在時間、直帰率 など
  • 施策例:LPの改善、ブログでの集客強化、リスティング広告の導入

Do(実行):施策の実行とコンテンツ投入

  • 計画に基づいて、実際の改善や運用を行う
  • コンテンツ制作・広告配信・SEO対策・SNS更新などが該当

Check(分析):データによる振り返り

  • GoogleアナリティクスやSearch Consoleを使って数値を確認
  • 例:「ブログ記事からの訪問者は多いが、問い合わせに結びついていない」

Act(改善):課題に対する改善策の実施

  • 例:CTAの位置を変更、LPの構成を見直す、タイトルや見出しを修正
  • 小さな施策をテストし、効果が出たものを本格導入

なぜ「小さな改善」こそが成果につながるのか?

PDCAの「改善」は、決して大掛かりなリニューアルである必要はありません。
むしろ、日々の小さな改善(マイクロアクション)こそが、積み重なって大きな成果になります。

例:

  • ボタンの色を変更 → クリック率が15%アップ
  • メールの件名を変える → 開封率が2倍に
  • ファーストビューに実績バナーを追加 → 離脱率が減少

このように「1つずつ仮説を検証し、成果が出たら継続、出なければ別案を試す」プロセスが、成功への最短ルートです。


継続こそが最大の差別化戦略

ホームページやマーケティングにおいて、短期間で圧倒的な成果を出すのは稀です。
しかし、毎月1つずつ改善を続けていく企業と、公開して放置する企業とでは、半年後に大きな差が生まれます。

とくに中小企業・個人事業では、大企業のように潤沢な予算は使えません。
だからこそ、PDCAを仕組みとして取り入れ、“小さなコストで最大の成果を引き出す”運用体制を構築することが重要なのです。


10のまとめ:成功するWeb活用は「仕組み」で決まる

ホームページとマーケティングは、一度作って終わる“商品”ではありません。
改善し続ける“プロジェクト”です。

PDCAを運用に組み込み、関係者全体で進捗と成果を共有しながら改善を繰り返すことで、ホームページは“育つ資産”となり、マーケティングは“再現性のある仕組み”となって機能し始めます。

成果は、仕組みから生まれます。
Web制作と同時に、改善のサイクルを設計すること。
それこそが、持続的な成果を出し続ける企業の共通点なのです。

【まとめ】ホームページは“入口”、マーケティングは“導線”。両輪が揃ってこそ成果が生まれる

ここまで、ホームページ制作と同時に取り組むべき10のマーケティング施策を体系的に解説してきました。
あらためて、重要なポイントを整理します。


✅ 今回ご紹介した10の施策一覧:

  1. マーケティング視点の必要性
  2. 全体戦略の同時設計
  3. SEO対策の初期組み込み
  4. Googleビジネスプロフィール最適化(MEO)
  5. ブログを活用したコンテンツ戦略
  6. SNSによる拡散と信頼獲得
  7. メールマーケティングによる顧客育成
  8. 広告による短期集客ブースト
  9. 分析ツールでの改善支援
  10. PDCAによる仕組み化と継続運用

これらすべてを完璧に同時実施する必要はありません。
ですが、ホームページを「成果を生む営業装置」に育てたいと考えるなら、最低限「3〜5施策」は初期段階で計画しておくべきです。


「見た目」よりも「仕組み」。「納品」よりも「運用」

ホームページ制作でよくある失敗の根本原因は、「表層的な部分」だけに注目してしまうことです。

  • おしゃれなデザイン
  • かっこいいキャッチコピー
  • スタイリッシュな写真

もちろんこれらは重要です。ですが、それ以上に大切なのは、成果につながる仕組み=導線設計と集客の仕組みです。

制作段階からマーケティングの視点を取り入れ、公開後を見据えた“戦略の設計”と“仕組みの準備”を行うこと
それが、長期的な集客と売上につながる“成功するWeb戦略”です。


どれか一つではなく、掛け算で考える

マーケティング施策は単独では効果が限定的です。
SEO × SNS、広告 × LP、ブログ × メール配信、といったように、複数施策を組み合わせることで相乗効果が生まれます。

そしてそのすべての中心にあるのが、あなたのホームページです。


最後に:あなたのサイトが“成果を生む仕組み”になりますように

私たち [QuTech(https://qutech.jp)] は、単なるWeb制作業者ではありません。
クライアント様の目的や課題に真摯に向き合い、「マーケティング成果につながるホームページ制作」を提供しています。

  • 戦略立案からサイト構築
  • SEOやSNS、広告設計までの支援
  • 公開後の運用と改善の伴走

すべてを一貫してサポート可能です。
「ホームページを作るだけでは終わらせたくない」
「本気で成果を出したい」
そうお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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